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2011年3月30日 (水)

【第176回】希望をもってA. H. (理科)

 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で亡くなられた多くの方々の
ご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様へ心からお見舞いを申し上げます。

 先日終業式の後に離任式が行われ、何名かの先生方が遊学館をを離れることになり、生徒へ伝えたいことや次の場所での抱負などをそれぞれの言葉で語っておられました。
離任式が終わると生徒が職員室に何人も訪れ、話をしたり写真を撮ったり連絡先を聞いたりしているのを見てこの学校の先生方は生徒に愛されているなと感じました。

 話は変わりますが、東北地方太平洋沖地震では自然の力の強大さを思い知らされました。
日一日と被害の大きさが増していくことに対して心苦しく思い、同時に衣食住が不自由なく暮らしていける自分の暮らしのありがたさを実感しています。
そして原子力発電所の件もそうですが、理科を教える者の一人としてとして科学技術の有用性や面白さだけでなく、危険性や限界についても
これまで以上にしっかりと伝えなければならないと思いました。

 今は過ぎてしまったことを悔いても仕方ありません。
むしろこれからがたいへんな時代になるのではないかと予想されています。
原因の追究と再発防止は大事ですが、離任された先生方が先を見据えているように、被災された方々が手を取り合って助け合っているように、明日への希望を失うことなく今の自分にできる精一杯のことをしていきましょう。