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2011年3月16日 (水)

【第175回】春、卒業生へM. M. (英語)

 3月上旬になっても雪が降り、いつになったら暖かくなるのかと思っていたが、
ようやく春らしい日が続くようになった。

 春は別れの季節であり、出会いの季節でもある。
慣れ親しんだ場所で、気心の知れた仲間と別れることはとても名残惜しいに違いない。
しかし、新しい環境での新たな出会いに希望や期待で心ふくらんでいることだろう。

 3月1日、338名の卒業生が遊学館高校を巣立った。
3年間共に過ごした仲間と別れ、それぞれの道へと進む。
その道の先には新たな出会いが待っている。
「遊学」という言葉は、「故郷を離れ、よその土地や外国に行って勉強すること」を意味する。
このとおり、遊学館高校を卒業したみんなは、
これから新しい場所でさまざまな人と出会い、多くのことを学んでほしい。
そして、いつかまた成長した姿を見せに母校へと足を運んでほしい。

 もうしばらくすると、遊学館高校の校舎は見事な桜の花に包まれる。
こんな話を聞いたことがある。
花というのは太陽に向かって咲くが、桜の花は人に向かって下向きに花を咲かせる。
人はその桜の花を見上げて春の訪れを実感する。

 卒業して母校を離れても、
遊学館高校に咲く桜の花はこれからもみんなを見守ってくれるだろう。お元気で。