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2010年9月 1日 (水)

【第148回】 生徒からもらう私の楽しみY. H. (英語)

 今年の夏は、遊学館高校野球部が甲子園に出場し、天候も私の気持ちも熱い、暑い夏でした。5年ぶりということもあり、県大会での優勝は本当に嬉しく、待ちに待った勝利でした。
 その後、甲子園に向けての応援準備が慌しく進み、
校内全体の雰囲気が応援ムード一色に染まり気持ちが徐々に高まっていきました。

 甲子園球場では、生徒、バトントワリング部のチア・ガール、吹奏楽部、応援関係者が一丸となり応援団「チーム遊学館」が結成されていました。このチーム遊学館の応援は球場に響き渡り、選手ひとり一人に力を与えるような素晴らしいものでした。何か皆が一つになっていく大きな力を感じました。

 日々、さまざまな部活動で一生懸命に汗を流し取り組んでいる生徒たちを試合で応援することは、今では私の楽しみになっています。みんなが、逞しく成長していく様子を見るこができるとてもよい機会です。
 今後もいろんな試合に足を運びたいと思います。

 もう一つの私の楽しみは、この時期に毎年、留学生を迎え入れることです。高校生で親元を離れ異国で学ぶということは、とても強い意志と勇気がいることです。その自分の志しをしっかり持って留学してくる生徒との出逢いは、私にとって大切なものです。

 まったく日本語を話せなかった生徒が、日本に留学して1年後には日常会話程度が聞けて、話せるようになっている生徒の成長をみると感心します。留学をするということは、いろいろな不安や、大変な問題がたくさんありますが、留学しなければ得ることができないものもたくさんあります。それら全てが彼らの財産となり、豊かな感覚をもたらしてくれると思います。その土地で見たもの、感じたことは、その人にしか得られない貴重なものです。

 私もかつて長期留学を計画しましたが実現せず、短期留学で終わらせてしまいました。今では、すごく後悔しています。いろんなことを考え過ぎて、勇気がなかったのだと思います。思い立ったときには、実行するべきですね。(笑)

 今は教師として、希望をもって留学してくる生徒が安心して学校生活が送れるように、お手伝いができれば嬉しいです。彼らと接することで、私もいろいろな経験をさせてもらっています。大学時代、多くの留学生と出逢い、楽しい時間を送ったことが懐かしく思い出されます。

 外国の文化や歴史、そして語学を学ぶことはとても興味深く楽しいことです。留学生が日本に関心を持ち、多くのことを学んでくれることを望んでいます。

 今年も9月から登校する留学生との出逢いを、楽しみにしています。

 これからも、もっといろいろな「楽しみ」を生徒からもらい、貴重な時間を大切にしたいと思います。
 今は、次の「楽しみ」を模索中です。