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2010年1月 6日 (水)

【第115回】受験生のみなさんへ松田 淳 (地歴・公民)

勉強の方はどうですか?進んでいますか?
「今のままで受かるかな…」「だめだったらどうしよう…」と不安な気持ちになっているみなさんへ。みなさんの気持ちは私たちも通過してきているのでよく分かります。大人たちも日々、良い結果に喜んだり、また、挫折も味わったりと山あり、谷ありです。

今は、まず限られた時間を精一杯使って、できることに集中しましょう。今、机に座っているその目の前にある参考書や問題集に集中しましょう。「たくさんあって手がつけられない…」と焦らず、一週間の中で、一日の中で時間を割っていき、計画的に、とにかく動きましょう。

格言(1)『悩む前に動け・悩んでも動け』

遊学館高等学校バトントワリング部は、今週1月8日~10日・千葉幕張メッセにて開かれる全国大会に出場します。この冬休み期間中、大晦日・元旦と練習は365日切らすことはありません。なぜなら、それがまず不安という自分との戦いに勝つ最善の方法だからなのです。それで成果が出なければ、自分たちの努力不足だったという客観的かつ冷静な結果のみが残るのです。

自分たちのチームより、さらに厳しく多くの練習をしたチームがいたという事実なのです。まず“今できること”に最善を尽くす…これが最良の不安解消です。「自分はできるだけのことをして臨んでいる」という自分なりの自信と準備を持てるかどうか。日頃の中間試験や期末試験に際しても部員たちに言い続けています。「最後の1分まで答案を見続けよ。簡単な問題ほど気を抜かず確実に積み重ねよ!」と。勝負に100%の保証というものはない。保証は自分自身でするしかないのです。

格言(2)『自分を支えるのは自分』

そして、あきらめないこと・投げ出さないことです。同じ実力を持つ者同士、最後は気持ちや信念が強い方が優ります。鉄則です。遊学館高等学校バトントワリング部は全国大会へ遠征に出かけた際に、前日そして当日の午前まで(出場は当日の午後なのですが)会場とは離れた体育館にこもって、ギリギリまで練習をします。365日のうちのそれが最後の1日でも、当日の1日でも、とにかく練習時間を確保します。

相手が問題なのではなく、まず自分たち自身がベストを発揮できるかなのです。遊学館高等学校バトントワリング部はもとより技量を持つ素質ある選手の集団ではありません。高校に入学してからバトンを始める選手が多くいます。昨年は全国制覇、今年はV2をめざしていますが、絶対的な自信があるわけではありません。

格言(3)『限られた条件の中でベストを尽くす。
     (不平や不満は自分を成長させる糧にならない)』

いよいよという最後の場では、自分を信じることです。自分自身に集中することです。受験も試合も、相手あってのことですが、得てして自力の100%を出し切ることは難しい。健康状態、不安、緊張…多くの原因で多くの人たちが100%にいたらない例が普通です。

その中で、100%の力を発揮できる人は素晴らしいと思います。ましてや120%の力を発揮することは普通の人ではできないと思います。100%=完全なのです。めざすなら100%に一歩でも近づこうとする気持ちだと思います。残された1日のために、残された1時間のために最善の方法を考え、集中する…。それが私たち遊学館高等学校バトントワリング部の考え方です。

中学生のみなさん、「兄弟が多いから家の中がうるさい」「通りを走る車の音がうるさい」などと、いろいろな不平や不満があると思いますが、心を落ち着け、前を見て、手元に集中しましょう。

それぞれの志望校をめざして頑張るみなさんを心から応援したいと思います。私たちも全国大会から戻ってきたら、またこのホームページで結果を報告します。それでは、お互いにファイト !!