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2008年10月 1日 (水)

【第57回】最近思うことN. H. (保健体育)

 私は最近、
「日本の将来は、どうなってしまうのだろう」と不安を抱いてしまいます。地球温暖化・食糧危機などさまざまな地球規模の問題が起こっていますが、世界の中の日本の立場を考えても私個人の力では、非力で何一つできない状況に置かれていることが確かなことは、十分認識しております。
ただ、将来の日本を担っていかなければならない現代の若者の動向や考え方が、少々気になります。

 私の学生時代、大学を卒業して本校に赴任した当時、それから現代の生徒たちの生き方や考え方に大きな時代の「ずれ」を感じています。時代の背景や流れによって、考え方などが変化することは当然だと思いますが、基本的な考え方(例えば、思いやりや感謝・素直な気持ち)などまで、偏屈になってしまっているようです。

 国内では、少年少女の凶悪な事件や信じられないような出来事が多発しています。自分には「関係がないこと」と軽く受け流すことが多いのではないでしょうか。私の娘は、現在高校2年生で、本校の生徒たちと同じ世代で、とても他人のようには思えないのです。

先日朝食時に、あるニュースで中学3年生の女子生徒が、父親を刺殺するという事件を報じていました。思わず私は、娘と目が合ってしまい、次の言葉が出てきませんでした。私は何とも言えない気持ちになりましたが、娘も同様だと思います。なぜ、そのような事件が起きるのか、私には理解できませんが、推測することはできます。(ここでは、記述することはできませんが)

 私は、『日本』という国が平和で、私にとって住みやすく、世界に類がないほど素晴らしい国だと思います。ほかの人はどう思うかわかりませんが、私は『日本人』に生まれてよかったと痛切に感じます。

 私は、現代の高校生と比較すると先が短いので、これからの次世代を担う若者に『日本』の運命を一任するわけですが、心配と不安で一杯です。これからも平和を維持し、ますます健康で住みやすい社会を作り上げていってもらいたいと思います。

 最後に遊学館の生徒諸君、これからは君たちの時代が待っています。他人任せや他人事のような考え方を捨て、「自分たちが主役だ!」という気持ちを強く持って、さまざまなことに取り組み、将来の幸せに結び付けていって欲しいと思います。