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2008年7月 2日 (水)

【第45回】みんな大好きK. R. (地歴・公民)

「キーン♪コーン♪カーン♪コーン♪」
「バタバタバタ!」職員室前の廊下を足早に駆け抜ける音が聞こえる。
「いらっしゃーい」と同時に「すいませーん、このパンとおにぎり!!」
「私はヨーグルトと…」
少し時間が経つと、ザワザワっと職員室横の購買が溢れんばかりの人ごみになった。

…ある日の休み時間の光景である。
今年度から第二学館が建てかえられるということもあって、購買が職員室横に設置された。
授業の間の休み時間、昼休みと一見、穏やかな購買だと思いがちだが、生徒からしてみれば、これは「戦い」である。高校のとき、私もこの「戦い」に参戦していた。「絶対に今日こそは鳥釜めしを手にしてやる!!」と意気込んで、チャイムと同時に階段をばぁ~っと駆け下りていったものである。今も、小腹が空いたときに購買を利用している。もちろん、生徒がいないときだから「平和」である。(笑)

購買にはおにぎり・パン・やきそば・サンドウィッチ・文房具等と数に限りがあるが沢山のものが置いてある。おすすめはやっぱり「鳥釜めし」である。高校を卒業してからあの味が忘れられず、今も昼の弁当として食べている。

さて、ここで問題、購買で5円で買えるものは何でしょうか?答えは、購買で直接聞いてみよう。

ともあれ、遊学館の生徒から先生方まで、遊学館にはなくてはならないものの一つである。

最近、感動する出来事が昼休みの購買でありました。相変わらず混雑している購買の中で何を買おうか迷っていると、前に1年生の女子生徒と上級生の女子生徒がいました。たまたま同じチョコのパンを選んでしまった2人。すると、上級生の生徒が「あっごめん、これ食べていーよ!」と一言。1年生は「あっありがとうございます」と小声で一言。こんなさりげない光景が、とても見ていて嬉しかった。「ゆずる」という行動の中に、相手の立場になって物事を考えるというのが見え隠れしたシーンでした。このような優しさや思いやりの行動が遊学館らしさの一つだと思う。伝統というのは伝えるものではない。伝わっていくものが伝統なのかなと思いました。

ってことで今日も、購買で昼の弁当を買いに行ってきます。
手作りお弁当が恋しいね(笑)