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2008年1月30日 (水)

【第24回】私の高校生活道上 ちひろ (英語)

あなたの得意なことは何ですか?
あなたが一番頑張ったことは何ですか?
あなたの目標は何ですか?
どれひとつとっても、胸を張って答えられるものがなかった
中学生までの私。

そんな私を大きく変える出来事。
それは、高校二年生の時のある先生との出会いでした。
何の目標もなく、毎日を過ごしていた私に掛けてくれたひとこと。
「大学は楽しいよ。」
その言葉がなぜか、私の心に大きく響いたのでした。

それから初めて受験勉強というものに励みました。
決して勉強が得意なわけでない私は、
やっぱり私が大学なんて無理なことだよ…。
そう諦めかけたことも少なくありませんでした。

そんなある日、その先生は私をあるところに連れていってくれたのです。
それは、私が目標とする大学でした。
その先生は休暇中で鍵のかかっていた扉を
警備員の方にお願いし、開けてもらいました。
大きな講義室を見たとき、私は絶対にこの大学で勉強するのだ。
そう、強く心に決めました。
それと同時に、私は先生になるんだ。
そんな大きな目標を持ったのでした。

そう心に誓ってから10年。
いま私は、10年前に自分自身が来ていたものと同じ制服を着た生徒と共に、
毎日を過ごしています。
そして、ふとした瞬間、彼らの姿に、当時の自分を重ね合わせることがあります。
そして、みんなは10年後、どんな人生を歩んでいるのだろう…と。

いま、私が胸を張って言えること。
それは貴重な高校時代に目標を持つことの大切さや、努力することの意味を
教えてくれた遊学館で過ごすことができたということです。

あなたが、いま胸を張って言えることはなんですか?