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2007年12月26日 (水)

【第20回】金城四方山話寺山 いずみ (養護)

 今は、男女共学となり、野球やサッカーなど男子のスポーツも盛んな、我が母校ですが。
 私が通っていたころは、金城高校という女子高でした。高校入学から四半世紀が過ぎました。
思い出を少しだけ…

 私が入学した時、今の第一学館は昭和3年に建った、木造二階建ての瓦屋根の校舎でした。卓球場も木造の瓦屋根で、木の床から地面がのぞけました。木造校舎の中央には階段があり分厚い一枚板で出来ていて、手すりも一枚板でした。袴をはいた女子生徒が行きかうのが似合いそうなノスタルジアなこの階段が私は大好きでした。その校舎から今の校舎に建て替えられ、新しい教室に入ったとき、とてもうれしかったのを今でも思い出します。

 当時、一年生の授業には、「礼法」の時間がありました。遠衛是子先生が授業してくださったのですが、学務員の広瀬さんも遠衛先生に習ったそうです。礼法の授業は、学校の歴史・良妻賢母・挨拶の仕方・人として、などでした。その中で、制服の白線と校章について教えてもらいました。

本校のセーラー服の白線は、外側が太く内側が細い二本線です。これには二つの意味があります。
一つは「親子線」、細い内側の線は子供で、その周りを(守るように)囲む太い線は母親を表しています。
二つ目は「女性」を表しています。細い線は、女性の繊細さと優しさ、太い線は女性の強さと忍耐力です。

校章は校歌(詳しくは【第2回】井口先生のコラムを)の3題目にも出てくる白梅を表しています。寒い冬を乗り越えて春先一番に清い花を咲かせるのが白梅です。雪の結晶の中に咲く白梅を表したのが本校の校章です。

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校章の文鎮

 余談になりますが、私が高校生のとき髪型は衿にとどくときは二つ結びに、制服の白線にとどいたら三つ編みに二つ結ぶのが、校則で決まっていました。当時からなんと、時代錯誤な!と思っていたのですが、その校則の意味が分かったのが、母校に勤めてからでした。体育館で整列する生徒を後ろから見たときです。きれいに整然と並ぶ白線!集団の美!とても、感動したのを覚えています。

 高校3年生では「教育」の授業がありました。私は、現理事長の加藤晃先生に習いました。加藤二郎著の「先生ごころ」を読んでくださったのを覚えています。
ちなみに、広瀬さんは、加藤二郎先生に習われたそうです。
そのお話は、次回機会がありましたら…

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先生ごころ